文字が好きなので、見知らぬ土地に行っても看板や広告など、景色の中に文字を探してしまいます。デザイナーの北村です。
もうずいぶん前になりますが、台湾に行ったときにもやはりさまざまな文字に目が行ってしまったので、みなさんにもお裾分け。拙い写真ではありますが、プチ旅気分でご覧ください。
やはり書き文字風なのが多いですが、道路表示や電光掲示板の文字、今風のPOP体のような書体までいろいろあるのはどの国に行っても同じですね。
簡体字(画数が略された漢字)を使う中国とは違い、台湾は画数が多い繁体字のままなので、街の風景もどこか煩雑さがあり、それが特有の味というか、景色や文化を形づくっている感じがします。
台湾いいところでした。また行きたい…
機会があればまた紹介しますね!
デザイナーは芸術やアートに造詣が深いとお思いの方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
デザイナーの北村です。
たま~に美術館へ足を運ぶこともありますが、決してあれこれ語れるほどの蘊蓄も、見る目も持ち合わせておりません。持ち合わせておりませんでした。
が。
ここ最近、セザンヌやスーラがわかるようになったんですよ…!
ゴッホって多作なんだなあとか、ルノワールは人気あるわけだわとか、クリムトやばいなあとか。
美術学生さんに馬鹿にされそうなことを言っておりますが、少し前までは「印象派って何…?」といった具合で、こういった美術関係には本当に疎くて。
あるとき、某SNSで、そういった絵画作品を淡々と紹介しまくるアカウントを見つけまして。その投稿を日々ぼんやり眺めているうちに、少しだけその良さやおもしろさを感じられるようになり、興味が湧いてきたところです。
何がきっかけになるかわかりませんね。(あとは実物をたくさん観るだけです!)
ところで、古くから当社のMac本体がアップデートされるたびに、新しいマシンに引き継がれているフォント(書体)がありまして。
「ロダン」「セザンヌ」「マティス」「スーラ」というのですが。
はい。
名のある画家、芸術家の名前を冠したフォントです。ある程度の世代のデザイナーさんにはなじみ深いかもしれませんね。当社では今でもお世話になっているものもあります。
あ、「ユトリロ」「グレコ」なんてのもあったのを思い出しました(こちらは現在のマシンには入っていません)
これらの偉大な芸術家の名を背負うフォントを設計した書体デザイナーの方々の思いや如何に。ぜひ聞いてみたいものです。
あ、僕は「セザンヌ」が好きです。
なんやかんや言われたT○KY○ 2○2○も終了。みなさんが熱心に観戦した競技はありましたか?デザイナーの北村です。
僕が断然アツくなったのは、新競技の「スケートボード」でした。
もともと趣味としてスケボーを嗜んでいるので楽しみにしてはいましたが、自由な気風、華麗なトリック、お互いを讃え合うピースなカルチャー、カジュアルすぎる解説、国内・県内勢のメダルなどなど、思っていた以上に世間を沸かせてくれたように思います。
ストリート男子で見事金メダルに輝いた堀米くん。ここ数年、世界を舞台に目ざましい活躍をしており、もともとスケーターなら誰もが知るスーパーヒーローだったのですが。
彼の有名なエピソードに、小学校時代の文集があります。「世界で一番うまいスケーターになる」「スケボーの本場アメリカに住む」「アメリカのプロスケーターに認められる」…文集にはそう書かれていたそうです。
まさに全ての夢を叶え、アメリカどころか世界中から認められる存在になってしまいました。凄いことです…。
ふと自分の子どもの頃の夢を思い返してみました。
堀米くんのように何かに打ち込んでいたわけでもなく、漠然と宇宙飛行士やら警察官やら、深くも考えずコロコロと夢が変わるような少年でした。
その中でやたら具体的で記憶に残っているのが「図鑑の絵を描く人」と「考古学者」です。
保育園の頃から図鑑を眺めるのが好きで、さまざまな動物、鳥、魚、昆虫などが載っている分厚い本を広げては、載っている生き物たちをらくがき帳に描き写すのが好きでした。絵本のような空想の世界に浸るというよりは、現実にあるものを観察して手を動かすとことが好きだったようです(自己分析)
そして思いました。大人になってもこうやって無心に絵を描いていられたらいいな…と(今それが叶っているかどうかはわかりません…笑)
さらに、数ある図鑑の中でも特に好きだったのが恐竜です。まず造形のカッコよさに惹かれ、1億年も前にこんな生き物たちが地球上を闊歩いていたことに想像を巡らせ、胸を熱くしたものです。
そしてこうも思いました。世界中を飛び回って恐竜の化石を発掘して研究する人になりたい、と。新種の恐竜を発見し、新しく名前をつけるのが夢でした。そのときの気持ちは生き物や地質学好き、旅行好きという趣味に収まっています(好きな番組はブラタモリです)
DRAFT代表の宮田識さんへのインタビュー書籍『デザインするな』には、こういった意味のことが書かれています。
「自分が好きでやっていることが、人と比べてどうこうということを意識しなかった頃に育んだ感性は信じられる。世間の理屈ではなく、自分だけの感性を自分の真ん中に据えて物事を捉え、考えることが大事。」
…大人になるとなかなか難しいことではありますが、自分が純粋に好きだったものやそのときの気持ちって大事だったんだなと、今になって思うことが増えました。
今の生活に直接役立つことはないかもしれませんが、あの頃の気持ちは純粋だったし、正解も間違いもない。夢を叶えていてもいなくても、そこには検索しても見つからない何か大切なものがあるかもしれませんよ。
皆さんの子どもの頃の夢は何でしたか?